黒彩樺(くろさいか)の材質について
公開日: 2016/2/18|最終更新日: 2022/6/28
黒彩樺は、寒冷地で産出された真樺の間伐材などに合成樹脂の一種を浸透させ、高圧加熱処理してつくられる印材です。
黒彩樺の特徴
黒彩樺は、寒冷地で産出された真樺の間伐材などに合成樹脂の一種を浸透させ、高圧加熱処理してつくられる印材です。
真樺は反りにくく狂いが少ない木材で、加工性や耐摩耗性もよいため建材などに使われますが、耐朽性にやや弱点を持ちます。
間伐材とは密植状態を防ぐために切られた細い木で、そのままでは印材としては使いにくいという難点があります。
しかし、樹脂を浸透させて圧縮することで、一般的な木の印材の弱点を克服する素晴らしい印材に生まれ変わります。
限りある資源を有効活用した黒彩樺は、これらのすぐれた印材としての特徴に加え、エコ素材としても注目を集めています。
黒彩樺が注目される理由
真樺の木質は重硬で均質、木目は緻密で上品な風合いが感じられます。
木目がまっすぐに通り、表面の仕上がりもよく、印鑑にしたときの美しさや高級感には素晴らしいものがあります。
黒彩樺に使用されている樹脂は非常に硬度が高く、高い耐摩耗性を持っています。
黒彩樺は、この二つの素材の融合により「伸縮・ひび割れが少ない」「圧縮によって木目がつまり、きめ細かいので緻密な印面加工ができる」「長年使用しても変形・変色しにくい」「欠けにくい」など、印材として理想的な素材となっています。
真樺は戦時中に軍需で乱伐され、優良な原木が減少してしまいました。
黒彩樺は真樺の間伐材を活用しているため、貴重な真樺の保護にも役立っており、印鑑としての実用性と環境への優しさを両立した印材といえるでしょう。
また、高級天然印材に負けない品質でありながら、お求めやすい価格でご提供できる点も黒彩樺の大きな魅力です。
真樺の印鑑以外の利用法
反りにくく狂いにくい真樺材は、精密な木製製品の材料としては最適です。
戦時中は航空機のプロペラなどに重用されたということですから、その強度が分かります。今日では体育館の床材など、表面がなめらかで高い反発力が求められる床の材料として高い人気があり、優美で気品が感じられることから神社仏閣の建築にも好んで使われています。
ただし、前述のとおり、戦時中の乱伐で良材が得にくくなり、今日では希少性がある高級木材となっています。
真樺は広葉樹の女王
黒彩樺の原料である真樺は、北海道や東北に多く分布しています。
一般に、寒い地域ほど良材が生育するといわれています。
真樺は成長すると樹高30メートル・胸高直径(地上1.2~1.3メートルの高さの幹の直径)が1メートルにも及ぶ巨木になります。
木材としての美しさはもちろんのことですが、その立ち姿は非常に優美で気品にあふれた美しさを誇ります。
このため、北海道では「広葉樹の女王」とも呼ばれます。
未来の印材・黒彩樺
印材としての黒彩樺の実用性は、ほかの高級木製印材に勝るとも劣りません。
樹脂は用いていますが、それは真樺の魅力や印材としての性能を高めるためのもので、プラスチック製の印鑑と比較すれば高級感や美しさのレベルの違いは一目瞭然でしょう。
現在、地球の森林面積は乱伐により著しく減少傾向にあります。
限りある木材資源を守るためには、必要以上の伐採を制限する必要があるでしょう。
その点、黒彩樺は真樺の間伐材という再生可能資源を使用しています。
このようなエコ素材を使用しながら、見た目の美しさにおいても、印鑑としての実用性においても、高級天然印材に劣らない黒彩樺には未来の印材として大きな可能性が感じられます。
真樺の間伐材は計画的な植林によって得られるものであり、将来にわたって安定供給が期待できます。
はんこ森では、高品質でハイコストパフォーマンス、なおかつエコ素材という玄武に注力し、今後もお求めやすい価格で黒彩樺を提供していきたいと考えております。
→ 黒彩樺の印鑑
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