マンモスの印鑑の材質(印材)について

マンモスの特徴

マンモス

印鑑でいうところのマンモスとは、400万年前から1万年前くらいまで数多く生存していたマンモスの牙を印材として使ったものです。もちろんマンモスは現存していませんから、印材として使用するマンモスの牙は氷河時代に死亡してシベリアやアラスカなどの永久凍土で発掘されたものとなります。1万年以上昔に生息していた動物の牙の化石ということで耐久性を心配されるかもしれませんが、永久凍土で冷凍保存されていたので実印や銀行印としても十分使用することができる強さをもっています。

マンモスは現存するゾウの類縁であるため、マンモスの牙も象牙の性質と良く似たものとなっています。見た目も象牙の印鑑とよく似ており、乳白色をした滑らかな外観で適度な硬さと粘りを持っているのが特徴です。押印したときの朱肉のつきも良好で、使い続けると朱肉の成分が彫刻部分に馴染み、より鮮明な印影をつくります。

お手入れ方法としては他の動物の角や牙の印材と同様です。オリーブオイルやワックスなどで磨くと長持ちするでしょう。水洗いすることも可能ですが、その場合はしっかりと水気を拭き取り保管することが大事です。

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琥珀コハク(琥珀樹脂)印鑑の材質(印材)について

琥珀(琥珀樹脂)の特徴

琥珀(琥珀樹脂)琥珀(琥珀樹脂)は、数千万年前の松柏科植物(マツ、スギ、ヒノキなど)の樹脂が土砂に埋もれ地中で長い年月をかけ化石化した天然樹脂化石です。黄褐色の半透明な化石に独特の赤色の模様が入った神秘的な化石は、「太陽の石」とも「人魚の涙」とも呼ばれ非常に人気の高い宝石となっています。

「琥珀色」という呼び方がありますが、この琥珀から付けられたものです。琥珀のものとなった樹木は、広葉樹から針葉樹までさまざまな種類があります。現代でも見られる樹木もあれば、絶滅した樹木もあります。

なお琥珀は宝石であるため天然木や動物の角や牙などの印鑑よりも衝撃に弱いといった性質があります傷も付きやすいため落下には細心の注意が必要となります。また鉱物に見えますがそうではないので管理には気をつけてください。印鑑の押印後は朱肉を拭き取って布に包んで保管したり、ケースに入れて保管するなどといったことが必要です。

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オノオレカンバ(斧折樺)印鑑の材質(印材)について

オノオレカンバの特徴

オノオレカンバ

オノオレカンバは漢字で「斧折樺」と書き、「斧が折れるほど硬い」という特徴から名付けられた樹木です。このオノオレカンバは標高500メートル以上の山肌に根を張り、1ミリ幹が太くなるのに3年かかるため、非常に硬い性質を持つ樹木です。この硬さゆえ、斧が折れてしまうほどといわれるようになりました。

ただ自然林の中でも数は少ないほか、成長が遅いために植林もほとんどされていません。そのため貴重な樹木のひとつとされています。ただ成長が遅い分、繊維が緻密でキメ細かく、耐久性の高さ、滑りにくさなどの特徴も持つことから印材としては人気があります。とはいえ天然木の印材ですので、劣化を防ぐためには押印した後には必ず朱肉を拭き綺麗な状態で保管しましょう。

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アグニ印鑑の材質(印材)について

アグニの特徴

アグニ

アグニは、北海道産の落葉広葉樹「真樺(マカバ)」を薄くスライスした単板にフェノール樹脂を真空含浸させ、印鑑に必要な厚みへと積み重ねて熱圧成形した印材です。「積層強化木」と呼ばれており、資源の枯渇問題や地球環境の保護を考えて真樺の間伐材を利用するために開発されたものです。合板といえども高級感のある風合いを持ちながら天然木以上の耐久性に富んでおり、固体のバラつきも少ないといったメリットがあります。

なお、このアグニは天然木の割合が6割程度しかありません。そのため森林の環境保全に優れた材質として環境関連企業団体からも推薦されており、新たなタイプのエコ印材として注目されています。高圧処理の加工技術により、高密度な繊維質で割れや歪みなどの変形にも強いのが特徴です。印材としては水牛系の材料に近い硬さを持ち、捺印性も動物性の角や牙による印鑑にも劣りません。押印しても印影が綺麗に残っていくので、アグニは次世代の印鑑として人気を呼んでいます。

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楓(かえで)の印鑑の材質(印材)について

楓(かえで)の特徴

楓(かえで)

楓(かえで)は日本では野山で自生している木であり、別名「紅葉(モミジ)」として至るところで目にすることができる人気の樹木です。その中でも印材として多く使われているのは北海道産「板屋楓(イタヤカエデ)」です。印材には樹木の生育に欠かせない伐採の副生成物(間伐材)を使用しているので、環境にも配慮したものとなります。またその他にも、カナダ政府の計画的管理の下で伐採されたカナダ産の「ハードメープル」を使用している場合もあります。

印鑑にするためには、それらの木材を小さくカットした後、無害の樹脂を浸透させ完成させています。変形が少なく欠けにくいことが挙げられる印材です。なお、この樹脂は人畜無害なものであり、木と樹脂の良さをお互いに引き出した楓の印材は「エコ印材」としての面もあります。

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彩樺(さいか)の印鑑の材質(印材)について

彩樺の特徴

彩樺(さいか)

彩樺(さいか)は、北方寒冷地で産出されるバーチ材(真樺(マカバ))とフェノールレジンという結合素材を高圧加熱処理してつくられる印材です。真樺は反りにくく狂いが少ない木材で、加工性や耐摩耗性もよいため建材などに使われますが、耐久性にやや弱点を持っています。そこで真樺とフェノールレジンと呼ばれる樹脂を使い、高圧をかけて加熱処理をすることで耐久性を高めています。そうすることで一般の木材と比べて数倍も硬度が強くなるほか、ひび割れが少なくキメも細かくなります。

彩樺とよく似た印材に玄武(黒彩樺)があります。彩樺と同様、真樺を使用していますが、黒色に近い玄武と比べ、彩樺はその木目が特徴で温かさを感じさせてくれる印材です。

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柘(アカネ)の印鑑の材質(印材)について

柘(アカネ)の特徴

柘(あかね)印材柘(アカネ)は、主に東南アジア方面から輸入されるアカネ科の木による印材です。柘は「つげ」と読み、木製の印材の中では木目の緻密さ、硬さ、粘り(弾力)など多くのすぐれた特徴を持つことから、印材として古来より重用されてきました。しかし、日本の柘は成長が遅く、植林から伐採までに長い歳月がかかります。このため海外から、柘によく似た木質ながら成長が早いアカネ科の木材を輸入し、「シャム柘」などと呼んで印材として使用するようになりました。

厳密に比較すると、高級品ではシャム柘よりも国産の柘のほうが長所は多いのですが、シャム柘は安価でありながら柘に近い品質が得られ、コストパフォーマンスの高い印材として広く人気を集めました。しかし、後に公正取引委員会がガイドラインを定め、シャム柘には「アカネ」という名称を添えなくてはならないことになり、日本の柘とは区別されるようになりました。

柘(アカネ)は、コストパフォーマンスの高さ、十分な実用性と美しさから「アカネ」と呼ばれるようになった今日でも高い人気を誇っています。

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玄武(けんぶ)黒彩樺の印鑑の材質(印材)について

玄武(黒彩樺)の特徴

玄武(けんぶ)(黒彩樺)

玄武(黒彩樺)は、寒冷地で産出された真樺の間伐材などに合成樹脂の一種を浸透させ、高圧加熱処理してつくられる印材です。真樺は反りにくく狂いが少ない木材で、加工性や耐摩耗性もよいため建材などに使われますが、耐朽性にやや弱点を持ちます。間伐材とは密植状態を防ぐために切られた細い木で、そのままでは印材としては使いにくいという難点があります。

しかし、樹脂を浸透させて圧縮することで、一般的な木の印材の弱点を克服する素晴らしい印材に生まれ変わります。限りある資源を有効活用した玄武は、これらのすぐれた印材としての特徴に加え、エコ素材としても注目を集めています。

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象牙印鑑の材質(印材)について

象牙の特徴

象牙印材

象牙は、ゾウの歯(門歯)が発達したものと考えられています。同じく動物由来の印材としては黒水牛やオランダ水牛などがありますが、これらの角は骨と皮膚が角化したものですから、ケラチンというたんぱく質が主成分です。それに対し、象牙は歯が発達したものですから主成分はカルシウムです。このため象牙は黒水牛などに比べると非常に硬く、また熱や火にも強いという特徴を持っています。

さて、象牙も黒水牛と同様に芯(牙の中心)に近いほど組織が緻密で品質が高くなるのですが、象牙の場合、黒水牛では最上とされる「芯持(印鑑の中心を芯が通っている状態)」はあまり評価されません。芯そのものは軟らかく、あまり品質が高いとはいえないからです。このため、はんこ森では象牙の芯に比較的近い部分を「特選」とし、芯の間際のものを「極上」としております

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オランダ水牛(牛角)印鑑の材質(印材)について

オランダ水牛(牛角)は飴色が美しく女性の方に人気の印材です。耐久性がよく印材として適した性質を持って、象牙に次ぐ動物系の高級印材です。

オランダ水牛(牛角)の特徴

オランダ水牛(牛角)

印鑑の世界で「オランダ水牛」(牛角)と呼ばれるのは、オーストラリアやアフリカ、南米などに生息している陸牛の角です。同じく牛の角である印材の黒水牛と区別するため、「牛角」または「白水牛」と呼ばれることもあります。牛角は「うしのつの」と呼びます。

オランダ水牛(牛角)には黒水牛とよく似たいくつかの特徴があります。その一つは、「芯」と呼ばれる角の中心を通る細い筋があることです。そしてその芯が印鑑の中心を通っており、印影に影響を及ぼさないくらい細いものが上級品とされます。これを「芯持」といいます

オランダ水牛(牛角)は黒水牛に比べて素材の色が淡く、乳白色に近いものからやや褐色を帯びたもの、ヒスイのような緑褐色に近いものなどのバリエーションがあります。また、部分的な色の濃淡によって「ふ」と呼ばれる模様が発生する場合もあります。一般的には「ふ」が少ない乳白色のものが高級品とされていますが、「ふ」も模様の現れ方によっては味わいが感じられて魅力的です。はんこ森では「ふ」の少ない乳白色のオランダ水牛を「特上」とし、「ふ」の自然な風合いを生かしたものを「ナチュラル」と呼んでいます

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