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車の購入にはハンコが必要?実印が必要なケースと準備の進め方を解説

公開日: 2024/10/24|最終更新日: 2024/10/24

車を購入する際にハンコが必要と聞き、なぜ必要なのか疑問に思ったことがある方もいるのではないでしょうか。場合によっては、数あるハンコの中でも実印が必要なケースもあります。

そこでこの記事では、車を購入するときに実印が必要になるケースとどのように準備を進めればよいかを解説します。マイカーの購入をスムーズに進めるためにも、ここで詳しくチェックしておきましょう。

<目次>

  • 車購入時にハンコ(実印)や印鑑証明書は必要?
  • 実印とはどのようなもの
  • 実印を作成するときに意識したいポイント
  • 車を購入するときに必要なその他の書類
  • 車購入時の印鑑関連トラブルを避けるためのポイント
  • まとめ

車購入時にハンコ(実印)や印鑑証明書は必要?

印鑑登録申請書と印章
普通自動車を購入するときは実印と印鑑証明書が欠かせない

車を購入する際、ハンコ(実印)や印鑑証明書が必要かどうかは、車種によって異なります。普通自動車と軽自動車では、登録制度の有無により要件が変わってきます。ここでは、車種別に実印や印鑑証明書の必要性を解説します。また、各種類の車を購入する際に必要な書類や手続きについても見ていきましょう。

【普通自動車】実印および印鑑証明書が必要

普通自動車を購入する際には、実印と印鑑証明書が必要です。これは、自動車に資産としての側面があり、所有権を明確にする目的で登録するためです。購入契約書に実印を押印することで、本人が購入したという意思を証明します。国土交通省への登録手続きにおいて、厳格な本人確認が求められるのです。

実印と印鑑証明書を提出しなければ自分の所有物として登録できないため、事前に準備しておきましょう。

【軽自動車】実印や印鑑証明書は不要

軽自動車を購入する場合、実印や印鑑証明書は基本的に必要ありません。軽自動車は普通自動車とは異なり、資産として認められていないために登録制度がないことが理由です。軽自動車には「届出」という制度があるものの、登録とは異なります。

多くの自動車販売店では、本人確認書類として運転免許証のコピーや住民票の提出で手続きが可能です。これは、軽自動車の売買が比較的簡素化されていることを示しています。

ただし、自動車販売店によって扱いが異なる可能性もあり、確実に実印が不要であるとは言い切れません。気になる場合は、事前に確認しておくとよいでしょう。

実印とはどのようなもの

2種類の印章と押印された書類
印鑑登録制度に基づいて区市町村に登録された印鑑を実印と呼ぶ

車の購入時に必要な実印について、その特徴と重要性を詳しく解説します。実印は単なる印鑑ではなく、法的に位置付けられている重要な印鑑です。ここでは、実印の定義、登録方法、使用時の注意点などを具体的に説明します。

また、印鑑証明書との関連性や、車購入時の実際の使用方法についてもチェックしましょう。実印に関する正しい知識を身につけることは、スムーズな手続きにつながります。

区市町村に登録された印鑑

実印とは、印鑑登録制度に基づいて区市町村に登録された印鑑のことを指します。基本的に、15歳以上の住民であれば誰でも登録可能です。この印鑑は、自動車の購入だけでなく不動産の売買など、重要な契約時に使用されます。

登録には条件があり、印影の大きさや材質、形状などが定められています。例えば、印影は8.0mm以上25.0mm以内の正方形に収まるサイズでなければならず、ゴム印や浸透印は使用できません。

また、同じ世帯内で既に登録されている印鑑は使えません。印鑑登録が完了すると、印鑑登録証明書が発行できるようになります。印鑑登録証明書は実印を必要とする手続きで提出する必要がある証明書です。

専用の印鑑を作成して登録するのが一般的

実印は重要な契約に使用する印鑑であるため、専用のものを作成して登録しましょう。なぜなら、他の印鑑と共用すると、紛失や盗難時のリスクが高まるからです。

例えば、銀行印と兼用していた場合、実印を紛失すると預金口座にも危険がおよびます。そのため、実印は他の印鑑とは別に作成し、厳重に保管することが大切です。

実印は長期間使用するものであるため、作成するときは変形防止の観点から耐久性が高い印材を選びましょう。

実印の登録には、住民票に記載された氏名と同一であることや、材質が適切であることなど、いくつかの要件があります。全ての条件を満たさないと登録できないため、事前に確認してから作成することが大切です。

印鑑証明書とセットで使用

実印を使用するときは、印鑑証明書をセットで提出します。印鑑証明書は実印が確実に登録されていて、本人のものであることを公的に証明する書類です。

車の購入時には、上記のセットを用意して登録手続きを進めます。印鑑証明書の交付は、住民票のある区市町村の窓口で行っています。必要なものは印鑑登録証(カード)と本人確認書類です。

ただし、車の登録に使用する印鑑証明書には有効期限があり、発行日から3か月以内と定められています。車の購入手続きの際は、この期限に十分注意しましょう。購入契約を締結する少し前に印鑑証明書を取得しておくのがおすすめです。

実印を作成するときに意識したいポイント

チェックリストに記入する人の手元
定められた条件を満たす実印を作成して登録しよう

車の購入時に必要となる実印の作成には、いくつかの重要なポイントがあるため意識しておくことが大切です。適切な実印を用意することで、スムーズに登録できます。

ここでは、実印を作成する際に特に注意すべき点について詳しく解説します。区市町村が定める条件を満たしているか、そして十分な耐久性があるかという2つの観点から、実印作成のポイントを見ていきましょう。

区市町村が定める条件を満たしているか

実印として登録できる印鑑には、いくつかの条件があります。具体的な条件は以下の通りです。

  • 印影の大きさは8.0mm以上25.0mm以内である
  • 刻印の内容が住民基本台帳に登録されている氏名と一致している
  • 変形しにくい印材を使用している

サイズが規定に沿っていないものや、氏名以外の記号や柄が刻印されたものは登録できません。また、印影の状態も重要でフチが欠けているものや、印影が鮮明でない印鑑も登録は不可能です。

従って、浸透印やゴム印は実印として使用できません。条件を満たさない印鑑を作成すると再度作成し直す必要があるため、事前に確認することが重要です。

耐久性が十分か

実印は長期間使用するものであるため、耐久性に優れた印材を選ぶことが重要です。例えば、チタンはさびにくく、耐食性や耐火性に優れているため、長期間保存していても変形しにくいといえるでしょう。また、黒水牛は硬度と粘りがあり、美しい黒色で光沢があるため、実印に適した素材として人気があります。

これらの素材は、長年の使用による変形や破損のリスクが低く、印影の変化も少ないため、劣化や破損による再作成や改印届を提出する手間を省けるでしょう。一方で、プラスチックや一部の木材などの安価な印材は、耐久性に劣る場合があるので注意が必要です。

車を購入するときに必要なその他の書類

自動車販売店で車を見ている夫婦
車を購入するときは他にも必要な書類があるため準備しておこう

車を購入する際には、実印や印鑑証明書以外にも必要な書類がいくつかあります。ここでは、車庫証明書、住民票、車検証・自賠責保険証について見ていきましょう。

上記の書類は車種や購入方法によって必要性が異なるため、自身のケースに応じて適切に準備することが重要です。各書類の役割や取得方法を理解し、スムーズに準備を進めましょう。

車庫証明書

車庫証明は、自動車を保管する場所が確保されていることを証明する書類です。これは、路上駐車による交通渋滞や事故を防ぐために必要とされています。

取得方法は、まず保管場所の所在地を管轄する警察署に申請書類を提出します。必要な書類には、申請書、保管場所の所在図・配置図、使用権原を証明する書類などがあり、問題がなければ申請から約1週間程度で証明書が交付されるのが通常です。

なお、軽自動車の場合は「証明」ではなく「届出」と呼ばれており、手続きが若干異なります。車庫証明は、新規登録や住所変更時だけでなく、保管場所を変更した際にも必要となるため、覚えておきましょう。

住民票

軽自動車を購入する場合、住民票の提出が必要です。これは、所有者と使用者の現住所を確認するためです。住民票は、住所地の区市町村で取得できます。軽自動車を購入する場合は、住民票を用意してから販売店に行きましょう。

住民票に有効期限はありませんが、多くの場合で発行から3か月以内のものが求められます。印鑑証明書が必要な場合と同様に、基本的には購入契約を結ぶ直前に用意したほうがよいでしょう。

車検証・自賠責保険証

車検証と自賠責保険証は、車の購入時に必要不可欠な書類です。車検証は、正式には「自動車検査証」と呼ばれ、その車両が道路運送車両法に定められた保安基準を満たしていることを証明します。一方、自賠責保険証は、交通事故の際に被害者を保護するための強制保険の証書です。

上記の書類は通常、販売店が用意するため、購入者自身が準備する必要はありません。ただし、中古車を個人間で売買する場合は、買主が自分で手続きする必要があります。

その際は、運輸支局や軽自動車検査協会で車検証の名義を変更し、保険会社で自賠責保険の加入手続きをします。これらの書類を積んでいないと、公道を走行できません。

車検証と自賠責保険証は、車内に搭載しておくことが求められています。新しい車で公道を走行する前には、きちんと搭載しているか確認しましょう。

車購入時の印鑑関連トラブルを避けるためのポイント

販売店に並んでいるさまざまな車
スムーズに車を購入するためにも余裕をもって準備しよう

車の購入手続きをスムーズに進めるためには、起こりがちなトラブルを知って事前に回避できるように対策することが重要です。特に普通自動車の場合、実印と印鑑証明書が必要となるため、余裕をもって忘れずに用意しましょう。

ここでは、印鑑登録の適切なタイミングや印鑑証明書の有効期限など、車購入時に押さえておきたいポイントを解説します。適切に対応することで、余裕をもって車購入の手続きを進められます。

余裕をもって印鑑登録を済ませる

印鑑登録は通常即日完了しますが、予期せぬトラブルに備えて余裕をもって手続きすることをおすすめします。例えば、区市町村のシステムに障害が発生している場合や、必要書類の不備が見つかった場合など、思わぬトラブルで時間がかかることがあります。

また、印鑑登録証明書の発行にも時間がかかる場合があります。車の購入日が決まっている場合は、少なくとも1週間前には手続きを済ませておくと安心です。

さらに、一部の自治体では、オンラインで予約できるシステムを導入しています。これを利用すれば、待ち時間を大幅に短縮できる可能性があるため、積極的に活用しましょう。予約システムがあるか不明な場合は、事前に自治体のWebサイトで確認することをおすすめします。

有効期限に注意する

印鑑証明書の有効期限は発行日から3か月と定められています。この期限を過ぎると、車の登録手続きに使用できません。例えば、4月1日に発行された印鑑証明書は、7月1日までが有効期限です。

車の購入を検討している方は、この有効期限を念頭に置いて準備を進めましょう。特に、販売店との商談や車種の選定に時間がかかる場合は注意が必要です。印鑑証明書を早めに取得しすぎると、手続き時に期限切れとなるリスクがあります。

一方で、取得が遅すぎると、急な事情で手続きが遅れた場合に対応できません。車の購入予定日の1週間〜2週間前に取得するとよいでしょう。これにより、余裕をもって手続きを進められます。

まとめ

書類に印鑑を押す人の手元
車を購入するときにハンコが必要なケースがあるため前もって準備しよう

車を購入するときには、ハンコ(実印)や印鑑証明書が必要になる場合があります。実印は個人を特定する重要な印で、作成時は定められたルールを満たすように注意しましょう。また、実印を使用するときは、印鑑証明書がセットで必要です。

有効期限が定められているため、車を購入する日の少し前に取得するとよいでしょう。また、他にも必要な書類があるため、忘れずに準備することをおすすめします。事前に必要な書類や手続きの流れを調べておくことで、スムーズに車を購入できるでしょう。

こうすけ

低価格かつ高品質な印鑑を製造・販売する、はんこ森の店長こうすけです。
印鑑についての様々な豆知識や、知っておくと便利な印鑑の情報、様々な印材の特徴など、読んでいてためになる記事を発信しています。

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