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捨印の役割や利用時における注意点をご紹介

公開日: 2021/12/21|最終更新日: 2022/6/29

目次

1. 捨印とは?

2-1.捨印を利用するメリット

2-2.捨印を利用するデメリット

3. 捨印の規定

2. 捨印の利用場面と押すときの注意点

3-1.印影の形と大きさ

3-2.印鑑の刻印内容

4. 捨印の利用方法

5. 捨印の商品一覧

6. まとめ

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1. 捨印とは?


捨印は、すていん、と読みます。捨てる印とはいったいどういうものをいうのでしょう?何か契約書をかわす際に「捨印をお願いします」といわれた経験が一度はあるのではないでしょうか?

捨印は、押印を指定されている箇所ではなく、契約書類の余白の部分・もしくは捨印用の欄があるのであれば、その欄に押印します。

 

 

これは何のために押すのかご存知でしょうか?捨印は訂正をおこなう必要がある場合、使われるものになります。本当ならば書類に間違いが見つかると、本人が訂正をしてその訂正箇所に押印しなければなりません。訂正印を押すのです。しかしそうすれば、書類が提出された後に間違いが発覚した場合には、一旦また本人の手元に戻し、訂正印をもらわなければならなくなり、時間も手間ももしかしたら郵送費などのお金もかかってしまうことになります。また距離があり本人に返すことがかなり困難な場合もあります。

そうした場合にこの捨印があれば、それを訂正印の代わりとすることができるのです。

 

 

いわば訂正印の前借みたいなものが、捨印とよばれるものになります。

そうなると、捨印を押すことは、訂正する箇所の判断を、相手にゆだねるという意思表示にもなります。

2. 捨印の利用場面と押すときの注意点


具体的に捨印を使う場面とはどういったことがあるでしょうか。注意点もあわせてまとめていきます。

捨印はとくに役所などの書類や銀行に提出する書類で求められる場合が多くあります。

その他、あらゆる契約書類で押すことがあるでしょう。

捨印は先に述べたように、訂正する権限を相手に与えますという意思表示にもなります。

役所などの公的な機関の書類や銀行の書類に関しては、捨印がないと受理されない場合もあります。それは誤字や脱字などの訂正がある場合に限られているため、このようなしっかりした機関においての書類に関しては安心して捨印をして提出しましょう。拒否すると、かえってこちらの信用にかかわります。

しかし、各種契約書に関しての捨印は、慎重になる必要があります。

捨印は必ず押さなくてはならないものではないことを理解しておきましょう。

 

 

2-1.捨印を利用するメリット

捨印を利用するメリットをまとめておきます。繰り返しになりますが、捨印があることで、軽微な間違いのための訂正印をするために、わざわざ出向く必要がなくなります。

そうすると、手間も時間も省略されるので、スムーズに物事が運びます。

2-2.捨印を利用するデメリット

逆に、デメリットとしては、相手が訂正を行うため、こちらがどんな個所を訂正したか把握しないまま物事が進むことになります。

そうなると、大事な金額などの書き換えが成されてしまうトラブルも起こるリスクも考えられます。原則として捨印による訂正は誰が見ても明らかに間違っていると判断される部分にしか使うことができないとされていますが、提出先の信頼度を自らの責任で判断するようにしましょう。

3. 捨印の規定


 

 

捨印に関して、使用する印鑑は、認印でも実印も構わないとされています。しかし、書類の氏名欄に押された印鑑と同一である必要があります。

違う印鑑であれば捨印を訂正印として使用することはできません。

これは捨印が第三者でなく本人によって押されたものであると証明することになります。

押される場所は、書類の上の空白部分です。明確な規定としてあるわけではありませんが、なにも指定がない場合には右上に押すとそれが捨印であるとわかりやすいでしょう。

また、捨印用の捺印欄がある場合にはそこに押します。

書類が複数枚にわたる場合には、それぞれに捨印が必要です。

3-1.印影の形と大きさ

捨印の印鑑として特別なものを用意する必要がなく、むしろ書類の氏名欄で使用したものと同じものでなければ効力がないと説明しました。

契約書で使用する印鑑はどういった大きさがいいのでしょうか?

金額の大きいものなど重要性が高くなれば実印が使われるのが普通です。

実印とは役所に印鑑登録された印鑑であり、それを使うことで信頼度が高くなります。

実印の大きさの規定として8.0mmから25.0mmの正方形に収まるものとされています。

一般的には男性16.5~18.0mm、女性15.0mmがおすすめされています。

形としては角でも丸でも問題ありません。

 

 

実印を捨印として使用することを考えると、あまり大きいものは適さないでしょう。

印影は複雑な方が複製されにくいというメリットがあります。捨印として使用する場合には気を配る必要があるでしょう。

3-2.印鑑の刻印内容

捨印としてつかうために刻印内容を意識する必要はとくにありません。捨印として使えるのは書類の氏名欄に使用された印鑑と同一のものです。

印鑑としては実印の場合も認印の場合も、苗字のみ、名前のみ、フルネームいずれでもかまいません。実印は男性の場合はフルネーム、結婚前の女性は名前のみということのが多いでしょう。認印は、苗字のみというのが一般的です。

捨印として使うことも考えると、複製されにくいものとして簡単なものよりはフルネームなど複雑な刻印内容のほうがよいでしょう。

4.捨印の利用方法


捨印は上で解説してきたように、訂正印として利用されます。そういった利用方法はメリットとしても大きいものがお互いにありますが、デメリットとしては押印した側にのみリスクが生じます。

捨印欄がなく、空白に、実印の捨印を求められた場合、やはりかなり慎重に考える必要があります。

たとえば金額の大幅な書き換えに勝手に使用される、欄外に押した場合には訂正印以外に使用される、など、悪意ある利用をされないよう、次のような対策をとるようにしましょう。

・書類提出先の信頼度を今一度確認する

・書類のコピーをとっておく

・捨印を欄外に押す場合には捨印であることを明記しておく

捨印は必ずしも必要なものではありません。捨印をしないと、書類の効力がなくなるわけではありません。ですので、捨印を求められるままに簡単に押印しないということも改めて確認しておきましょう。

5.捨印の商品一覧

捨印として利用してもおすすめの印鑑を3つご紹介します。

・実印 彩樺ブラウン


 

 

木目が美しくあたたかい印象の丈夫な印鑑です。

サイズは大き目の13.5mm 15mm 16.5mm 18mmの4種類です。

漢字・かな・カナに対応しており実印の縦書き、女性の名前のみの場合は横書きの印影です。

・実印 あかね


¥631 (税込) ~ ¥1,447
(税込)のリーズナブルでありながら実印としての存在感十分な印鑑です。

サイズは大き目の13.5mm 15mm 16.5mm 18mmの4種類です。

漢字・かな・カナに対応しており実印の縦書き、女性の名前のみの場合は横書きの印影です。

・認め印 あかね


サイズは10.5mm 12.0mm 13.5mmの3種類から選べます。

漢字・かな・カナに対応しており縦書きの印影です。実用性が高くリーズナブルな木材系を使った印鑑です。

価格帯は¥366 (税込) ~ ¥631 (税込)です。捨印として使う場合を考えると、この値段で複雑な印影での制作も可能であるため、おすすめです。

6.まとめ


捨印は、名前としては知っていてもその目的をきちんと理解している人は少なかったのではないでしょうか?捨印は訂正印として使われるもので、その訂正箇所は提出先にゆだねるものです。知っていてもリスクの面をあまり考えず押している方もいたかもしれませんね。今一度その重要性を理解して押印の際にはリスクを避けるためコピーするなど慎重に行いましょう。


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こうすけ

低価格かつ高品質な印鑑を製造・販売する、はんこ森の店長こうすけです。
印鑑についての様々な豆知識や、知っておくと便利な印鑑の情報、様々な印材の特徴など、読んでいてためになる記事を発信しています。

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