彩樺ブラウン(さいかぶらうん)の材質について
公開日: 2016/2/26|最終更新日: 2022/6/28
彩樺(さいか)は、北方寒冷地で産出されるバーチ材(真樺(マカバ))とフェノールレジンという結合素材を高圧加熱処理してつくられる印材です。
彩樺(さいか)の特徴
真樺は反りにくく狂いが少ない木材で、加工性や耐摩耗性もよいため建材などに使われますが、耐久性にやや弱点を持っています。
そこで真樺とフェノールレジンと呼ばれる樹脂を使い、高圧をかけて加熱処理をすることで耐久性を高めています。
そうすることで一般の木材と比べて数倍も硬度が強くなるほか、ひび割れが少なくキメも細かくなります。
彩樺とよく似た印材に黒彩樺があります。
彩樺と同様、真樺を使用していますが、黒色に近い玄武と比べ、彩樺はその木目が特徴で温かさを感じさせてくれる印材です。
彩樺が印鑑に適している理由
彩樺に使われる真樺は、木材として重硬で均質、木目は緻密で上品な風合いが感じられます。
また彩樺の結合素材として使用されているプラスティック樹脂「フェノールレジン」は、優れた耐熱性、強度、難燃性、作業性などの特徴を持ちます。
彩樺は、この二つの素材が融合することにより、伸縮やひび割れが少なく硬度に優れた印材に適した素材となります。
真樺はかつて乱伐され現在では優良な原木が減少していますが、彩樺は真樺の間伐材を使用しているため、貴重な真樺の保護にも役立っており、印鑑としての実用性と環境への優しさを両立した印材といえます。
真樺が利用される印鑑以外のアイテム
真樺は乾燥後も反りにくく狂いも少ないという特質があります。
その性質を生かして、住宅から寺社仏閣まで、床材、天井材、壁材などの素材として幅広い用途で使用されています。
またピアノのハンマーなど楽器の材料にも使われているほか、戦前は航空機のプロペラや外板などにも使用されていました。
さらに最近では、体育館の床材などといった表面が滑らかで高い反発力が求められる床の材料としても人気が高くなっています。
ただ塗装のしやすさや加工のしやすさから加工木材として戦時中に重宝され、真樺の良材が乱伐されてしまいました。
そのため戦後は原木が減少してしまい、現在は豊富にある木材というわけではありません。
「広葉樹の女王」と呼ばれている真樺
北海道や東北地方に多く分布している真樺は、外観が気品にあふれていることから「広葉樹の女王」と呼ばれることもあるほどです。
また真樺の木は鵜飼が松明として好んで使っていたこともあり、別名「鵜松明樺(ウダイカンバ)」とも呼ばれていました。
なお真樺は成長すると腐蝕しやすいという性質を持っているので、屋外で使用する場合などは、表面に何らかの処理を施したほうがよいでしょう。
彩樺の印鑑の今後について
腐蝕しやすい特徴を持つ真樺ですが、フェノールレジンを木質材料に含浸させ真空高温で焼成することで多孔性炭素材料のウッドセラミックスへと進化し、耐久性や耐蝕性、耐熱性が向上します。
そのため他の天然素材を使用した印鑑と比べると、お求めやすい価格でありながら、高品質であるといえます。
ウッドセラミックスと聞くと人工的な印材の印象を受けますが、独特の木目や色合いが温かみを感じさせてくれ、無骨なイメージがないことで女性にも人気の印材です。
また、もともとは天然素材ですが、フェノールレジンと組み合わせてウッドセラミックスへと進化したことで耐摩耗性が強くなり、お手入れもほとんど気を付ける必要がありません。
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